秀麗の多武峰「談い山」
談山神社の紅葉が見頃を迎えています。
近くの長谷寺よりは一段と寒さ厳しく紅葉も冴えわたっています。
629年から642年ごろ、蘇我入鹿と入鹿親子の勢力が強まり国の政治をほしいままにしていました。
この時中臣鎌子(のちの藤原鎌足公)は強い意志を抱いて国家の正しいあり方を考えていました。
たまたま明日香の法興寺(今の飛鳥寺)で蹴鞠会があった時、聡明な皇太子として知られていた中大兄皇子(のちの天智天皇)にみまえることができ、645年5月、二人は多武峰の山中に登って「大化の改新」の談合を行いました。
のちにこの山を「談い山」「談所ケ森」と呼び、談山神社の社号の起こりとなりました。
十三重塔
一生涯を国政に尽くした鎌足公ですが病が重くなり、天智天皇みずから病床を見舞い、大織冠(たいしょくかん)を授けて内大臣に任じ、藤原姓を賜りました。
藤原の姓がここに始まります。
鎌足公の没後、長男が父の由緒深い多武峰に墓を移し、十三重塔を建立しました。
701年のことです。
多武峰
多武峰はここ奈良県桜井市南部にある山で、その一帯にあった寺院のことを指します。
858年日本三代実録によると「多武峰墓を藤原鎌足の墓とし、十陵四墓の例に入れる」と記されています。
また平安時代中頃の「多武峰略記」には「最初は摂津国安威(現在の大阪府茨木市大織冠神社、阿武山古墳か)に葬られたが、のちに大和国の多武峰に改葬された」との説があります。
明治初年の神仏分離令により談山神社となりました。
多武峰街道は談山神社から等弥神社をへて山の辺の道に繋がります。
境内の紅葉が素晴らしく、どこを撮っても絵になります。
談山神社
〒633-0032
奈良県桜井市多武峰319
TEL:0744-49-0001拝観料:大人600円
拝観時間:8:30-17:00
アクセス
近鉄桜井駅南口より談山神社行(または多武峰行)バス約25分490円
バスは1時間に1本程度
紅葉シーズンは増便あり
無料駐車場あり
カメラ:SONYa6000
レンズ:Vrio-TessarT*E 16-70m F4 ZA OSS
カメラ:SONYa6000
レンズ:Vrio-TessarT*E 16-70m F4 ZA OSS
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