芸術の神様
秋篠寺は芸術の神様として芸術家や芸能人らに慕われています。
本堂に安置されている伎芸天(重文)のしなやかで美しい立ち姿に人気があります。
お守りを買うことができます。
776年(奈良時代)光仁天皇の勅願により秋篠の地に開かれましたが、金堂東西両塔等主要な伽藍の大部分を消失しました。
その面影は苔むす中に点在している基礎石などで偲ぶことができます。
鎌倉時代に現在の本堂等を改修しましたが、明治初頭の廃仏毀釈により大部分の土地を失い、現在は自然のままの樹林の間に千年の歴史を秘めて佇んでいます。
そんなところも神秘的で、境内は無駄なものがなく清々しくかえってそれが美意識を感じます。
秋篠宮家の名前の由来となったことでも有名で、天皇家ゆかりの神社です。
本堂
元々は講堂として建設されたが、金堂消失後の鎌倉時代に大修理をし本堂と呼ばれています。
金堂跡
苔が美しく、中に基礎石など面影が残っています。
南門
平城京南大門伝承地の前にあり、正門だったことがわかります。
大元堂
境内はとても綺麗です。
鐘楼
装飾がなく簡素でことの名刹にふさわしい安定感のある優美な姿です。
堂内は板敷ではなく土間で鎌倉時代の再建ですが天平時代の建築様式です。
また鎌倉時代の建築様式なら屋根の勾配が急になりますが、本堂は天平時代の軽快で優しい勾配になっています。
そして扉が内開きであることも天平時代の建物の特徴です。
菩提樹の木
芳香が漂います。
菩提樹の花
小さい花がびっしりっついていてとてもいい匂いです。
紅葉や松が綺麗に配置されています。
南門から見た様子。
左は西棟跡で苔に包まれています。
境内は緑に囲まれとても美しいです。
しなやかな伎芸天
伎芸天は中国で多く作られましたが、国内には唯一という貴重な像です。
当初の像で残ったのは頭部のみで、首から下は鎌倉時代の寄木造の木彫りです。
天平時代の頭部と鎌倉時代の体部が不自然さもなくうまく適合され、優美で柔軟さを漂わせる技術は見事です。
芸妓天とは万物を創造する神の頭上から化生した天女で、良い行いをして得られる複利と芸術の技を司る神様のことです。
3月下旬から4月上旬にはモクレンが、9月下旬から10月上旬には萩が咲きます。
春に本堂横にある庭に咲く大きな木蓮が枝いっぱいに白い花を咲かせる姿は優美で寺を上品に演出します。
カメラ:SONYa6000
レンズ:Vrio-TessarT*E 16-70m F4 ZA OSS
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