春日山原始林

世界遺産
世界遺産奈良

ひときわ美しい稜線を描く春日山原始林

奈良市の東部山並みにひときわ美しい稜線を描いているのが春日山原始林です。
標高498m、面積約250haの春日山は古来春日大社の神山として信仰の場であったため、ほとんど斧を入れず9世紀ごろには禁伐例が出されるなど、積極的な保護がなされたため原始性を保っています。

鬱蒼と茂った木々は常緑広葉樹の樫やシイ類を主とし、藤、カギカヅラやシダ植物などが多く生息しています。
その数は800余種類で、多彩な植物社会が形成されています。
また昆虫や、鳥類などの動物も豊富に生息しています。

若草山

若草山から登っていきます。
若草山の頂上から奥へと道が続いていきます。

春日山原始林

都市の近郊に接している原始性とその歴史、学術的価値が高いことなどから昭和30年に天然記念物に指定され保護されています。
そして奈良の景観として重要な役割を果たしています。

春日山原始林は厳密には原始林ではなく、16世紀には豊臣秀吉による約1万本の杉や、歴史上数回に渡る台風災害により壊滅的な被害を受け早期回復を図るために在来種による植林などある程度人工の手が加えられてきています。
春日奥山道路が走っていて整備されていますので原始林という感じではなく歩きやすい山道です。
しかし道を外れて原始林の中に立ち入ることは禁止されています。

桜の巨木

滝坂の道(旧柳生街道・東海自然歩道の一部)
渓谷沿いの石畳の道である滝坂の道は、剣豪の里・柳生に通じる旧柳生街道です。
途中に寝仏、夕日観音、朝日観音、春日山石窟仏(穴仏)などの石仏があります。
こちらの方が原始林の雰囲気を感じることができます。

春日大社の奥に広がる春日山原始林は神域として狩猟なども禁止れさています。
「古都奈良の文化財」として春日大社、興福寺、東大寺などと共に世界遺産にも登録されています。

高円山

若草山から登り、春日山原始林を横切り、高円山の麓に出てきます。
高円山はお盆に奈良大文字送り火行われることでも有名です。
昭和35年から始められた行事で、「大」の字は宇宙を意味し、人体に潜む煩悩の焼却と諸霊を供養する清浄心を表しています。
2017年8月15日に行われ、春日大社飛火野で慰霊祭が行われ、午後8時に高円山に点火されます。
「大」の字の大きさは日本最大級です。

高円山は「万葉集」にも歌われた美しい山で、中腹にはかつて聖武天皇の尾上の宮があったと伝えられています。

萩の名所としても有名でドライブウエイもあります。
近くには白毫寺があります。
若草山が近くに見えます。

白毫寺

眺望の美しいお寺です。

白毫寺からの眺め

緑豊かで古の歴史を感じることのできる素晴らしいところです。

カメラ:SONYa6000
レンズ:Vrio-TessarT*E 16-70m F4 ZA OSS

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