火の神往駒大社

奈良
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1550年を超える歴史

往駒大社は正式には「往駒坐伊古麻都比古神社」(いこまにいますいこまつひこじんじゃ)といい、生駒神社とも呼ばれて言います。

往駒大社の最も古い記述は「総国風土記」に458年に記されており、1550年を超える歴史があります。
正倉院文書にも記載が見られ、奈良時代からすでに朝廷との関わりがありました。

往駒大社は大神神社や石上神宮と同じく神奈備(かんなび)である生駒山を御神体として祀られた古社であり、神社の境内を覆う鎮守の杜は奈良県の天然記念物に指定され、太古から変わらぬ自然の森を今に守り伝えています。

本殿御神体

本殿には伊古麻都比古神(いこまつのひこのかみ)をはじめ神功皇后、応神天皇など7柱と境内外摂末社20社が合わせて祀られています。

火祭り

往駒大社は古くから「火の神」として崇敬厚く、歴代天皇の大嘗祭に関わる火きり木(浄火を起こす道具)を往駒神社から納めることになっています。

昭和や平成の大嘗祭の「斎田點定の儀(さいでんてんていのぎ)にも御神木の上溝桜が使用されました。
このような歴史のもと、毎年10月の体育の日の前の日に火祭りが執り行われます。
古式豊かな伝統行事として生駒市第1号の無形民俗文化財に指定されています。

龍田神社の風神祭、広瀬大社の水神祭ととこに古来より朝廷の崇敬を受けてきました。

社そうはツブラジイ(コジイ)を中心とする照葉樹林で、杉、クスノキ、ベニシダなどが3haの境内に広がっています。
周辺は宅地開発が進み、生駒山麓地帯の極相を示す森林が少ないですが、ここでは高さ20mを超える森林がよく保存されています。

室町時代の「生駒曼荼羅」には七柱の神々と立派な社殿が描かれており、当時の隆盛を物語っています。

桜の名所

周辺は桜の名所でもあります。
背後の山は生駒山です。

往駒大社

〒630-0200
奈良県生駒市壱分町1527-1
TEL:0743-77-8001

拝観:自由
駐車場:無料

近鉄生駒線「一分駅」から徒歩5分

カメラ:SONYa6000
レンズ:Vrio-TessarT*E 16-70m F4 ZA OSS

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