蓮始めて開く
蓮の花は仏教では神聖な花とされています。
蓮の花は明け方に咲いて昼前になると閉じます。
それを3日間繰り返して散ってしまいます。
季節を春夏秋冬からさらに細かく区切った「七十二侯」では蓮の花が咲く頃を「蓮始開」(蓮はじめて開く)といいます。
7月12日から16日頃とされ、「小暑」の次の侯です。
唐招提寺では鉢植えの蓮が見頃を迎えています。
唐招提寺の蓮の花はとっても大きくて見事です。
木々に囲まれとても綺麗に映ります。
金堂
唐招提寺は鑑真ゆかりのお寺です。
鑑真は中国で並ぶ者のない律匠と称えられ、日本からの熱心な招きによって渡日を決意しました。
当時の航海はとても危険で難しいことでしたので5度の挑戦で盲目になりました。
しかし鑑真の意思は固く6度目の渡航でついに日本に到着しました。
鑑真は東大寺で5年を過ごしたのちに新田部親王(天武天皇の第7皇子)の旧邸宅を譲り受け、寺にしました。
それが唐招提寺の始まりです。
「招堤」とはサンスクリット由来の中国語で「広い」「四方」という意味で仏教寺院を指す一般名詞として使われていました。
唐招提寺は「唐から招いた鑑真和上のための寺」という意味です。
蓮池
蓮池の蓮はまだまだ先のようです。
冷たい水が流れていますので開花は他のお花より遅いそうです。
鮮やかな緑の葉が育ってきています。
蓮は泥水が濃いほど美しい花を咲かせますがそうなるには長い時間と手入れが必要です。
唐招提寺の大きく美しいお花はまさに長い時間と手入れのなせる技なんですね。
また来月見にくるのが楽しみです。
境内は緑に囲まれ涼しいです。
右下が蓮池です。
鉢が蜜を吸いにきていました。
宝蔵・経蔵
奈良時代のもので校倉造りです。
写真は経庫です。
唐招提寺が創建されるより前にあった新田部親王邸の米倉を改造したものと言われ日本最古の校倉です。
奈良・西の京ロータスロード〜蓮と御朱印めぐりを楽しむ旅〜
蓮は仏教では神聖な花とされ古くから南都のお寺にふさわしい花として夏を彩ります。
奈良市西の京エリアの「喜光寺」「唐招提寺」「薬師寺」は蓮の花が美しいことで有名です。
今年から「西大寺」も加わり一層華やかになりました。
期間は2018年6月15日から8月19日までで共通拝観券があります。
唐招提寺
【住所】
〒630-8032
奈良市五条町13-46
【アクセス】
近鉄西ノ京駅から700m
【駐車場】500円
【拝観料】
大人・大学生:600円
高校生・中学生:400円
小学生:200円
【時間】
8:30-17:00(入山16:30まで)
【TEL】0742-33-7900
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