極彩色正暦寺

奈良
奈良

聖地菩提山に静かに佇む古刹

正暦寺は992年に一条天皇の勅命により創建されました。
菩提寺山は古来より「悟りの山」と呼ばれたそうです。
奈良の中心地から8kmとは思えない静かで落ち着いたお寺です。
紅葉が素晴らしく3000本を超える楓が色づき、また赤や黄色の紅葉が輝き素晴らしいです。

創建当初は堂塔・伽藍中心に86坊の塔頭が渓流を挟んで建ち並び勅願寺としての威容壮麗を誇っていましたが、1180年の平重衡の南都焼討ちの際に全山全焼し寺領は没収され一時廃墟と化しました。
その後1218年に興福寺一乗院大乗院住職信円僧正が法相宗の学問所として再興して栄えました。

江戸時代以降は衰退し、ほとんどの堂塔・伽藍が失われ現在では福寿院客殿と本堂、鐘楼を残すのみとなっています。

秋の特別拝観は12月2日までですが、まだまだ紅葉を楽しむことができます。

日本清酒発祥の地

本来寺院での酒造りは禁止されていましたが、神仏習合の中で鎮守や天部の仏へ献上するお酒として荘園から上がるこめを用いて寺院で自家製造されていたそうです。
正暦時では「3段仕込み」や「菩提酛づくり」そして腐敗を防ぐための火入れ作業などが確立され、これらは室町時代の古文書「御酒之日記」や「童豪酒造記」にも記されています。正暦時での酒造技術は非常に高く、天下第一と評される「南都諸白」が受け継がれました。そしてその「諸白」が現代使われている清酒製法の祖とされています。

正面に見えるのが福寿円借景庭園です。

庭園の中から見る紅葉も素晴らしいですが、外を歩いて感じる紅葉はさらに素晴らしいです。

秋の特別拝観

【期間】11月3日(土)〜12月2日(日)
【拝観時間】9:00-17:00(12月〜2月は午後4時)
【臨時バス】11月10日から12月2日まで
【拝観料】500円
【駐車場】約80台
【料金】500円(秋季特別公開の期間のみ)
【住所】〒630-8413奈良市菩提寺山157番地
【TEL】0742-62-9569

Camera:SONYa6000
Lenz:Vrio-TessarT*E 16-70m F4 ZA OSS

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