矢田寺の紫陽花

奈良
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いよいよ紫陽花の季節

いよいよ紫陽花の季節ですね。
一足早く矢田寺の紫陽花が見頃を迎えています。
矢田寺は別名あじさい寺と呼ばれ、約60種類1万株の紫陽花が植えられています。
早いものでは5月中旬から遅いものでは9月まで楽しむことができます。

「あじさい園」開演中

6月1日から7月10日まで「あじさい園」開園中です。
入山料500円
駐車場は近隣にあり300円
バスは近鉄郡山駅から「矢田寺」行き終点下車徒歩約7分
期間中はJR法隆寺駅から臨時バスがあります。

お地蔵さんにちなんで

紫陽花は本尊のお地蔵さんにちなんで昭和40年ごろから植え始めたそうです。
紫陽花の花びらひとつひとつが雨に打たれ、さまざまに色が移ろいながら仏教の「諸行無常」の心を伝えてくれます。
また紫陽花の丸い花はお地蔵さんの手に持っておられる宝珠の形でもあります。

綺麗な羊雲が出ていました。

紫陽花はアジサイ科の植物で日本の暖地に自生するガクアジサイを母親として、日本で生まれた園芸品種です。
学名の変種名「オタクサ」は江戸時代後期に日本の動植物をヨーロッパに紹介した長崎出島のオランダ商館の医官シーボルトが帰国後に日本滞在中の妻「おたきさん」を忍んでつけた名前と言われています。

ヤマボウシ

紫陽花は日本特有の花木です。
諸外国にその野生種はなく、西洋アジサイと言われるものは江戸時代後期にシーボルトなどによって欧州へ送られたものが改良されたものです。

飛鳥時代に始まる

矢田寺は飛鳥時代の680年ごろ、大海人皇子(おおあまのおうじ、後の天武天皇)が戦勝祈願のために矢田寺に登り即位後の勅命により智通僧正が開基しました。
智通僧正は遣唐使として唐に渡り法相宗を学び日本に伝えました。
当初は第十一面観音を本尊として吉祥天を安置していましたが、平安時代に地蔵信仰が盛んになるとともに、地蔵菩薩が本尊となりました。
矢田寺は日本の地蔵信仰発祥地の一ヶ所と言われています。

泰山木(たいざんぼく)
大きな花が咲いていました。
アメリカ原産の花で、見上げるような大木に大きな花が咲きます。
近くに見えないのが残念です。

シックでとてもおしゃれな紫陽花

万葉集にも歌われる紫陽花

梅雨時期にさまざまに花の色を変えながら咲き続ける美しさから「万葉集」にも数多く詠まれています。
ということは奈良時代以前から紫陽花は栽培されていたということですね。

カメラ:SONYa6000
レンズ:Vrio-TessarT*E 16-70m F4 ZA OSS

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