奈良時代から残る転害門
東大寺の西側にある転害門(てがいもん)。
奈良時代の東大寺伽藍を忍ばせる堂々たる佇まいです。
手向山神社で行われる転害会
かつて平城左京一条大路に西面して建立された転害門は佐保路門とも呼ばれました。
東大寺西面(東七坊大路)には3つの門が開かれていたが、このうち北の門である転害門だけが「治承の兵火」「永禄の兵火」二度の兵火を免れて奈良時代のまま現存しています。
749年、聖武天皇は大仏建立の守り神として宇佐神宮(現在の大分県)から八幡神を勧請し東大寺の鎮守とした。その際、八幡神は一条通から、この転害門を通って東大寺に入ったといわれ、それが今も毎年10月5日に転害門を御旅所として行われる「転害会(てがいえ)」の由来となっています。
転害会は東大寺大仏殿からすぐ東の手向山神社で行われます。
この辺りは緑が美しく観光客が少なくて静かです。
鹿がのんびりしていて本当に綺麗なところです。
転害門と東大寺、正倉院は近くにあります。
特に転害門は東大寺境内の端にあります。
奈良公園は広いので他を見てから行くと遠いのでここら辺はまとめて廻りましょう。
正倉院についてはこちら
https://narapic.com/%e6%ad%a3%e5%80%89%e9%99%a2/
正倉院や戒壇堂などみどころもたくさん
転害門から正倉院大池(現在工事中)を通って緑の美しい道を歩くと東大寺戒壇堂があります。
大仏殿のすぐ西側です。
こちらから眺める東大寺は緑が深くとても素晴らしいです。
戒壇堂
戒壇堂とは僧侶が勉強するところです。
754年(奈良時代)中国の戒律の第一人者鑑真が来朝し大仏殿の前に戒壇を築き、聖武天皇、光明皇太后、孝謙天皇をはじめ440人に戒を授けたことを受けて755年に戒壇堂が建立されました。
当時は金堂、講堂、軒廊、廻廊、僧坊。北築地、鳥居などがあって大規模なものだったようです。
1180年(平安時代)、1446年(室町時代)、1567年(安土桃山時代)の三度の火災で全焼し、現在の戒壇堂は1732年(江戸時代)に再建されたものです。
お庭が綺麗です。
中には多聞天、持国天、増長天、広目天の仏像が安置されています。
ぞれぞれたくましく男らしく厳しい顔つきで僧侶として守るべきことを履行するという受戒の場にふさわしいです。
二月堂
この辺りには他に東大寺二月堂もあります。
二月のお水取りが有名でそのような名前で呼ばれています。
若草山からの眺め
東大寺を中心に見所が満載です。
ぜひゆっくりのんびりめぐって見てくださいね。
カメラ:SONYa6000
レンズ:Vrio-TessarT*E 16-70m F4 ZA OSS
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