ブログをリニューアルしました。
今後は色々な内容について書いていきたいと思います。
今回はVoigtlander NOKTON Classic40mmF1.4S.Cについてです。
クラシックレンズの良さを現代に復元したレンズで比較的安価で素晴らしい写りが人気のレンズです。
このレンズはマニュアルフォーカス(MF)のみでオートフォーカス(AF)はありません。
しかしカメラボディ側のピーキング設定を入りにすることで黄色や赤でピントが合っている場所を表示することが可能ですので慣れればAFと同じようにピントを合わせることができます。
Voigtlanderとは?
Voigtlander(フォクトレンダー)は1756年にウィーンで創業し、その後ドイツに移転した光学機器メーカーです。
Voigtlanderは創業者の名前ヨハン・クリストフ・フォクトレンダーの名前です。
このレンズはあえて非球面のレンズを使用し「レンズの味」を生かしたレンズです。
レンズには2種類あり、M.C(多層コート)とS.C(単層コート)があります。
現代的な写りのM.C(多層コート)とオールドレンズの写りのS.C(単層コート)です。
私はS.C(単層コート)を購入しました。
商品情報
・名称:Voigtlander NOKTON Classic40mmF1.4S.C
・焦点距離:40mm
・最小絞り:F16
・レンズ構成:6群7枚
・絞り羽枚数:10枚
・最短撮影距離:0.7m
・画角:56度
・最大径×全長:∮55.0×29.7mm
・フィルター径:∮43mm
・重量:175g
・マウント:VMマウント
・価格:4万円程度
・公式サイト:http://www.cosina.co.jp/seihin/voigtlander/vm-mount/vm-40mm/index.html
ちなみにこのレンズはライカMマウントですので私の使用しているSONYα7Ⅲにはマウントを介さないと装着することはできません。
私はこちらを購入しました。
商品情報
・名称:SHOTEN LM-SE M (L)(ライカMマウントレンズ → ソニーEマウント変換)ヘリコイド付き
マウントアダプター
・型番:LM-SE M (L)
・機能:マウント変換、ヘリコイド付き(繰り出し量:5mm)
・対応レンズマウント:ライカMマウント
・対応カメラマウント:ソニーEマウント
・素材:真鍮×ステンレス
・カラー:ブラック
・価格:2万円前後
・公式サイトhttp://www.stkb.jp/shopdetail/000000001085/
こちらの赤い点の部分にレンズの赤いポチを合わせて捻るとレンズを装着することができます。
使用時にはカメラの「メニュー」-「レンズなしレリーズ」を「ON」にします。
ヘリコイドが出ている状態です。シルバーの部分が繰り出して出てきた部分です。
最短撮影距離が短いのはとても便利ですのでおすすめです。
こちらはヘリコイドを使用していない時。とてもコンパクトですね。
SHOTENマウントアダプターにはこのような袋も付属しています。
ずっしりと高級感のあるマウントです。
ちなみにこの写真はVoigtlander NOKTON Classic40mmF1.4 SCで撮影しました。
F1.4で撮影すると周辺がかなり落ち込んでいますが生地の雰囲気もよく伝わる味のある写りですね。
レンズフードは別売りですがセットのものがあります。
かっこいい形ですよね。
取り外しの際はレンズ側に少し押し回すのがコツです。
最初にも書きましたがVoigtlander NOKTON Classic40mmF1.4 には2種類のレンズがあります。
S.CとM.Cです。
コーティングの違いなのですが、M.Cはマルチコーティング、S.Cはシングルコーティングです。
M.Cは現代的な発色、S.Cは彩度薄めでクラシックレンズのような写りになると言われています。
私はS.Cを購入しました。
人気が高く以前に購入しようと思った時は2ヶ月以上待ちだったので断念しましたが今回は在庫があったので買ってしまいました。
カリカリした写りにちょっぴり飽きていた私にぴったりのレンズでした。
ピントがかなり柔らかいので開放で撮るとふんわりした写りですが、木々がもこもこしていてちょっと嬉しくなりました。
作例をご紹介します。
作例
40mmという画角が物撮りにもとても向いていると思います。
新緑の室生寺です。
同じ緑でも濃淡があり、色の深さがなんともいえずいい雰囲気です。
いわゆるいいレンズのカリッとした雰囲気とはまた違った独特のゆるさがあります。
次は長谷寺です。
木々がもこもこしてトトロの世界みたいです。
下の方は流れていますがこれもまたいい味出してますね。
この日は強風だったので揺れているのもありますが、ぐるぐるボケになるのがわかる気がしました。
お花もなんとなく生々しい息遣いが感じられるような気がします。
強風に煽られてめくれる花びらが可憐です。
マニュアルフォーカス(MF)でも十分ピントは合わせられます。
1日撮影したらすぐに慣れるので心配していたより簡単でした。
彩度が薄いのかと思いきや濃い色目のものがある時はしっかり濃く発色します。
風でかなり揺れていますがお花の中心部分にちゃんとピントを合わせることができています。
作例のほとんどは開放からF2.8までで撮影しています。
もっと絞ればお花全部にしっかりピントを合わせることが可能です。
お花がとても小さくて強風に揺れて近寄って撮ろうと思うと大変でした。
純白で柔らかいお花の雰囲気が出ていると思います。
次はノスタルジックな一枚です。
淡い発色でしたがとても雰囲気のある写真になりました。
こういう写真にこそ向いているレンズですね。
木々が池に反射しています。実際にみた感じは映り込んでいるわけではなかったのですが、ファインダーを除いた時反射しているのでびっくりしました。
明るいレンズだからこそ撮影できたと思います。
次は早くも今年一番では!?という1枚。
風を受けて元気に泳ぐ鯉のぼりとデート中のふたりが通りかかりました。
上部に謎の光の影のようなものが出ています。逆光で撮るとこのような光が出るようです。
クラゲのような形や円など色々出ました。これも味のうちですね。
最後は夕日です。
生駒山と手前に沈む夕日が端っこにギリギリ入りました。
40mmという焦点距離、私にはすごく合ってると思います。
もともと広角が好きですが、ちょっと望遠にしたいと思った時50mmでは狭いような気がします。
40mmはちょうどいいですね。
フェンスと夕日、これ一度やりたかった!^^
レンズ名のNOKTON(ノクトン)とは夜のことです。
夜でも明るく綺麗に撮影できるというレンズなので夕日もとっても綺麗ですね。
ここら辺からND4フィルターを使用しています。
フェンスの向こう側の生駒山のテレビ塔にもしっかりピントが合ってます。
ピント合わせは全然難しくないですね。
遠くを撮るときは無限遠(∞)に合わせておけばOKです。
ここまでの写真は全て撮って出しで編集していません。
最後の1枚だけ夕焼けの赤みを少し強調してみました。
こちらは奈良公園の猿沢池です。
池に夕日が映り込んでとても綺麗です。
池の向こう側にあるSTARBUCKSの文字もしっかり見えています。
明るいレンズにはF4などでは見えない世界まで見えてしまいます。
夕景、夜景には明るいレンズが必携ですね。
いかがでしたでしょうか。
フィルムで撮影したような味わいのある写真を撮ることができます。
またしっかり絞ればキレのある撮影もできますので楽しいです。
雨の日の写真など作例についてはこちらをご覧ください。
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コメント
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