56年目の黒部ダム

奈良県外
奈良県外

56年目の黒部ダム

黒部ダムは今年で56年目を迎えました。

関西電力の水力発電用ダムで、正式には黒部川第四発電所と言い「黒四ダム」の通称で親しまれています。

昨年まではトロリーバスが走っていましたが、勇退し今年から電気バスに変わりました。今年は電気バス元年。トロリーバスと同じくCO2WO排出しない環境に優しい乗り物です。

トロリーバスのデザインを受け継ぎながら新しい機能も多く備えています。

今回は長野県側から富山県側へ通り抜けました。
関電バス、黒部ケーブルカー、立山ロープウェイ、立山トンネルトロリーバス、立山高原バス、立山ケーブルカーと乗り物を乗り継いで廻りました。
山ならではの乗り物も立山黒部アルペンルートの楽しのひとつです。

ダム展望台

電気バスを降りたらまずは220段の階段を登ってダム展望台へ。
黒部ダムを一番高いところから眺めることができます。
翠色の黒部湖と悠々とした黒部ダム、そして四季折々の色に染まる立山連峰。正面に見える山が立山です。高い山ですので雲がかかっていますが、次第に晴れてきました。
さらに黒部峡谷や白馬岳も望めます。

観光放水は期間中毎日行われ、毎秒10〜15tのみずかが轟音とともに流れ落ちます。迫力あります。

これが電気バス。

扇沢駅から黒部ダムまでの関電トンネルを16分で繋ぎます。

電池バスは電池性能の向上や充電器の高速化などの技術が高まり今年から導入されることになったそうです。

充電は扇沢駅のホームで車載パンタグラフ方式で行い、約10分急速充電が可能です。

バスの後ろにあるディーゼルエンジンを取り外し、リチウムイオン電池で4パック搭載した改造車です。

ヘッドマークなどは先代のトロリーバスがら継承しています。

先代のトロリーバスは黒部ダムが中部山岳国立公園内にあると言うことで環境に配慮した排気ガスを出さないように選ばれました。

トロリーバスは2018年11月30日にたくさんのファンや関係者に見守られながら54年の運行に幕を閉じました。

19年前に乗ったのがいい思い出です。

関電トンネル内は10度以下と夏でもひんやりしています。
外の暑さを忘れられるほど涼しく快適です。

トンネル内には破砕帯と呼ばれる場所があります。黒部ダム建設時にもっとも困難を極めた破砕帯、岩盤の中で岩が細かく割れ地下水を貯め込んだ軟弱な地層からは毎秒660lもの水と土砂が噴出し続け、掘削工事は一時中断しました。
その後水を抜くトンネルを掘り、そこから水抜きボーリング作業を行い卯悪材とセメントで地盤を固めるといった当時の最新の広報を駆使し見事突破しました。
長さが80mを掘削するのに7ヶ月かかったということでその苦闘は映画「黒部の太陽」にも描かれています。

レインボーテラス

展望台からかなり降ったところにあるレインボーテラスからの眺め。放水を間近で見ることができます。

その名の通り虹がくっきり。

ダムの上から眺めると同じ虹がこの向きに見えます。不思議です。

美しいアーチと両岸のウイング

黒部ダムの形はアーチ式ドーム型コンクリート造りです。
平面はアーチ状で丈夫になるほど下流側に傾斜したドームのようです。
水圧を両岸のウイングダムで受け止めておりダムの体積が小さいのでコンクリート量が少なく工期が短く経済的と言われているそうです。

さらに歩いていくと虹が2本になりました。迫力のある素晴らしい景色でした。

高さは186mで国内1位です。位置は富山県中新川郡立山町にあります。
黒部ダムは北陸にありながら関西圏の電力を担っています。
電力を振り分ける際に当時関西に送電していたのでそのまま関西電力になったと言われています。

落差と水量が水力発電に重要だと言われています。
その両方を兼ね備えていたのが黒部川でした。標高2,924mの鷲羽岳から日本海までの86kmを一気に流れる全国有数の急流で年間降水量も全国上位出会ったことから水力発電のための電源開発に最適とこの土地に建設されました。

黒部ダムは標高1,434mにあり、長野県と富山県の県境にあります。
この場所は中部山岳国立公園内で、環境に配慮するため扇沢駅からは電気バスで、立山駅からはケーブルカーを乗り継いで行くことができます。

えん堤(堰堤)

中間地点には標識があります。水しぶきが風で吹き上がって夏は最高に気持ちがいいです。

黒部ダムの次は黒部ケーブルカーで5分で黒部平に到着。
そして立山ロープウエイに乗って7分、大観峰に到着です。

眼科に黒部ダムが広がります。立山の斜面で、眺めが最高です。
標高2316m。日差しがきつくて暑いです。

放水観覧ステージ

黒部ダム駅を正面から眺めることができる放水観覧ステージ。堰堤と同じ高さから見るので臨場感があります。

黒部ダム

【観光放水】6月26日から10月15日の期間中毎日

【時間】
6月26日-7月31日 6:00-17:30
8月1日-9月10日 6:30-17:00
9月11日-10月15日 7:00-16:30

Camera:SONYa6000
Vrio-TessarT*E 16-70m F4 ZA OSS

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