Skip to content

世界遺産


奈良には三ヶ所の世界遺産があります。
「法隆寺地域の仏教建造物」「古都奈良の文化財」「紀伊山地の霊場と表参道」です。

世界遺産とは「顕著な普遍的価値」を持つ自然や文化財を世界遺産条約に基づき「世界遺産リスト」に記載して国際的に守っていくことです。

世界遺産を宝物として紛争や、開発、自然環境破壊などから守り、次世代へと残していくことは自分たちの文化について理解を深めるだけでなく、自国だけではなく互いに環境を守り、尊重し合う平和な世界を目指すことにつながっています。

2017年3月現在では1052件が世界遺産リストに登録されています。

世界遺産は
*文化遺産
*自然遺産
*複合遺産
の3つに分類されています。

文化遺産:人類の関氏が生み出した、記念物や建造物群、文化的景観など。
自然遺産:地球の生成や動植物の進化を示す、地形や景観、生態系など。
複合遺産:文化遺産と自然遺産、両方の価値を兼ね備えているもの。

世界遺産の誕生のきっかけは、「アスワン・ハイ・ダムの建設」とされています。
「エジピトはナイルの賜物」という言葉でも有名なナイル川は、毎年定期的な洪水と氾濫を繰り返すことで流域に肥沃な耕地を生み出し、古代エジプト文明が生まれました。
しかし現代になり、ナセル大統領は人々の安全と生活向上のために、ナイル川の氾濫を防止し安定した電力を供給する国家事業であるアスワン・ハイ・ダム建設を決定します。

ところがアスワン・ハイ・ダムが完成すると古代エジプト文明の遺産であるヌビア地方の「アブ・シンベル神殿」や「フィラエのイシス神殿」などがダム湖に水没してしまいます。

そこでユネスコは、経済発達と遺産保護の両立という難題に取り組むべくヌビアの遺産群救出キャンペーンを行い、世界50カ国が賛同して経済事業に協力しました。

当時のユネスコ文化大臣アンドレ・マルローがユネスコ会議で行った「世界文明の1ページを刻む芸術は分割できない我々の遺産である」という演説がのちの世界遺産の理念へとつながりました。

スポンサーリンク

このユネスコとはどんなものなんでしょう。
ユネスコの正式名称は国際連合教育科学文化機関(UNESCO)といい、世界中にひどい足跡を残した第二次世界大戦後、2度と戦争を繰り返さない平和な世界をつくりだすことを目的として1946年に設立された国連専門機関です。

日本がユネスコでの世界遺産条約の締約国になったのは先進国としてはオランダと並び最も遅い1992年で、125番目です。

そして1993年に「法隆寺地域の仏像建造物群」「姫路城」「屋久島」「白神山地」の4件が初めて世界遺産に登録されました。
2017年3月現在では20件が世界遺産リストに登録されています。

ちなみに世界遺産登録の第1号はアメリカで1973年のことです。
一年平均10〜20程度が新規に追加されるそうです。
また後から取り消されることもあります。
「ドレスデン・エルべ渓谷」は景観を損ねる橋の建設を理由に取り消されています。

世界遺産登録が一番多いのはイタリアで51件、2位は中国の20件、日本は20件で全体の12位です。

では日本の世界遺産を見ていきましょう。

⭐︎文化遺産

1.法隆寺地域の仏教建造物群(1993年)
2.姫路城(1993年)
3.古都京都の文化財(1994年)*
4.白川郷・五箇山の合掌造り集落(1995年)*
5.広島平和記念碑(原爆ドーム)(1996年)
4.古都京都の文化財(1994年)*
6.厳島神社(1996年)
7.古都奈良の文化財(1998年)
8.日光の社寺(1999年)
9.琉球王国のグスク及び関連遺産群(2000年)
10.紀伊山地の霊場と表参道(2004年・2016年範囲変更)*
11.石見銀山遺跡とその文化的景観(2007年・2010年範囲変更)
12.平泉・仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺産群(2011年)
13.富士山-信仰の対象と芸術の源泉(2013年)*
14.富岡製糸場と絹産業遺産群(2014年)
15.明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業(2015年)*
16.ル・コルビュジェの建築作品(国立西洋美術館)(2016年)*

(*複数の都道府県、国にまたがる文化遺産)

⭐︎自然遺産

17.屋久島(1993年)
18.白神山地(1993年)
19.知床(2005年)
20.小笠原諸島(2011年)

では写真があるところだけ写真を。

1.法隆寺地域の仏教建造物群(1993年)

2.姫路城(1993年)

3.古都京都の文化財(1994年)*
金閣寺

清水寺

天龍寺

スポンサーリンク

5.広島平和記念碑(原爆ドーム)(1996年)
広島平和記念碑(原爆ドーム)は負の遺産として登録されています。
核兵器の恐怖を伝えているからです。
同じような負の遺産としては「アウシュビッツ・ビルケナウ:ナチス・ドイツの強制絶滅収容所」があります。
終戦間近にナチス・ドイツは強制収容所の破壊をはじめましたが、アウシュビッツとビルケナウの収容所はソ連軍が占領したことによって残されました。

6.厳島神社(1996年)

7.古都奈良の文化財(1998年)
東大寺

興福寺

元興寺

春日大社

春日山原始林

唐招提寺

薬師寺

平城京

8.日光の社寺(1999年)

10.紀伊山地の霊場と表参道(2004年・2016年範囲変更)*

大阪の百舌鳥・古市古墳群が世界遺産国内候補になりました。
登録が実現すれば、近畿では唯一世界遺産がなかった大阪府にとって初めての世界遺産になります。

2017年3月現在日本の暫定リストには10件が記載されています。
奈良県では「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」が記載されています。

世界遺産の申請には5つの条件が必要となります。
1.遺産を持つ国が世界遺産条約の締約国であること。
2.あらかじめ各国の暫定リストに記載されていること。
3.遺産を保有する国自身から申請があること。
4.遺産が不動産であること。
5.遺産を保有する国の法律などで保護されていること。

2.あらかじめ各国の暫定リストに記載されていること。
原則として1年に2件まで世界遺産センターに推薦することができます。

4.遺産が不動産であること
土地や建物のように動かすことができない不動産でなければならないと決められています。
奈良の大仏の巨大な像や「最後の晩餐」のような壁画はの一部として登録されています。
「モナ・リザ」のように持ち運べる絵画や彫刻はどんなに優れたものでも申請することができないそうです。

5.遺産を保有する国の法律などで保護されているということ
「古都奈良の文化財」に含まれる、東大寺の正倉院正倉は宮内庁管轄の皇室財産であるため、国宝などの文化財保護法の対象にはなっていなかったそうです。
そこで宮内庁と文化庁が協議をして正倉院が国宝に指定され、ようやく世界遺産に登録されました。

世界遺産と観光は切り離すことができない問題です。
世界遺産の多くは有名な観光地であり、また世界遺産になったことで多くの観光客が訪れるようになった場所もあります。
世界遺産を実際に訪れて周辺地域の歴史文化に触れることで異文化を理解し、尊重することの大切さを知ることができます。
また観光収入を保護。保全のための費用に充てている遺産もあります。

しかし観光客が増えすぎて環境破壊やいたずら、日常生活への影響や、生態系の変化など危機遺産リスト入りの原因になることもあります。

エコツーリズムのように世界遺産の価値を学び、守りながら観光ができるようにしていかないといけないですね。

スポンサーリンク

カメラ:SONYa6000
レンズ:Vrio-TessarT*E 16-70m F4 ZA OSS

にほんブログ村 写真ブログ 近畿風景写真へ
にほんブログ村


Published in世界遺産奈良

Be First to Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です